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日本のスーパーヒーロー/アメリカのスーパーヒーロー

 次回フィギュアレビューしようとしてるネタの関係で、某スーパーヒーローをネットで調べてるんですが、スーパーヒーローものにおける日米の違いというのが見えて興味深かったので、今日はちょこっとそんな事でも書いてみようかと。

 スーパーヒーローっていうのは人によって考え方が違うと思いますが、今回は「勇気ある気高い行為で知られ、通常は派手な呼び名とコスチュームを持ち、一般の人類を超越した能力を持っている、キャラクター類型の一種」(wikipediaより抜粋)という定義で話しますね。要はスーパーマンとか仮面ライダーとか、そういう事ッスよ。

※今回無駄に長い上に、それぞれのジャンルを中途半端にカジってる人間の言う事だから、的外れな事ばっか言ってるだろうし一旦区切るわ。
 
 違いなんて全部をイチイチ挙げてったらキリがないのですが、決定的に違うのは歴史の差。もちろん、日本初のスーパーヒーローとも言うべき月光仮面が、アメリカのスーパーヒーローを基にしているため、ヒーローものというジャンルとしての歴史もアメリカの方が長いわけですが、単一タイトルの歴史を見ても、アメリカのヒーローの方が圧倒的に息の長い活躍をしています。スーパーマン、バットマン、キャプテンアメリカといったタイトルは戦前から今に至るまで存在し、みんな大好き(オレも大好き)スパイダーマンも、ウルトラマンと同じくらいの歴史があります。

 それに対して、日本のヒーローは作品の寿命自体が短く、歴史のある作品と言えばウルトラシリーズかライダーシリーズ、スーパー戦隊シリーズくらいのものです。しかも、あくまでも「シリーズ」であって、同じキャラが長く活躍し続けるわけではありません。オマケにウルトラ、ライダーは長いブランクを挟んでのシリーズであるため、総作品数で考えるとその差は歴然としています。日本人は飽きっぽい、流行に流されやすいとよく言われますが、案外こんな所にもそれが表れているのかもしれませんね。放送終了後のオモチャの投げ売りとかも凄まじいものがありますし。

 次に気になった違いは、日本のヒーローは主に特撮の分野で活躍しているのに対し、アメリカンヒーローはコミックでの活躍が基本になっているという事。これに関しては月光仮面が特撮で、スーパーマンがコミックでと、それぞれのスーパーヒーローの起源である場所が主な舞台になったのだと思われます。

 また、ヒーローものアニメというのはどちらの国でも見る事が出来ますが、アメリカではコミックのスーパーヒーローがアニメ化するのに対し、日本ではアニメのヒーローと言えばロボットに乗ったり(戦隊ヒーローもロボットに乗るけどアレはオマケ要素というかお約束なんで除外)美少女だったりと、異なる要素を付け加えられた全く別のキャラクター、別のジャンルを指します。マジンガーZの兜甲児、セーラームーン、プリキュアなどがこれに当たりますが、これらをスーパーヒーローものと定義せずにロボットもの、美少女もの(あるいは萌えアニメ)とジャンル分けしている事は今更言うまでもありません。

 ザ・ウルトラマンのような異色作も中にはありますが、元々のスーパーヒーローをアニメ化した作品というのは日本ではほとんど存在しないのが実状です。そして、ロボットものにしても美少女ものにしても、同一タイトルが長い歴史を持つという事は無いという、日本のヒーローものに共通した現象を見せています。

 というより、最初に述べた違いである作品の歴史の長さというのは、ここにも原因があるのかもしれません。漫画というメディアは完結よりも連載、つまり現在進行形である事に価値を求められるため(まろまゆ2巻より引用)、人気が出ちゃうとなかなか終わらないんですよね。日本で言うとドラゴンボールとかワンピースとかを思い浮かべればシックリ来ると思います。対して、アニメや特撮などは完結させてこそ評価されるという面もあるので、漫画を舞台とするアメコミヒーローは寿命が長いのに対し、日本的なヒーローは短命になりがちなのでしょう。

 最後に大きな違いとしては敵対する組織。バットマンではジョーカー、ペンギン、キャットウーマン、トゥーフェイス、スパイダーマンではグリーンゴブリン、ヴェノム、ドックオク、他にも多くの敵キャラクター、組織が入れ替わり立ち代り、時には共闘してヒーローに襲いかかってきます。一方、日本のヒーローが相手にする組織は基本的には一団体のみ。ごく稀に複数の組織と戦うヒーローも存在しますが、同時に複数の組織と戦う事はまずありません。アイアンキングの敵組織なんて、前に戦っていた組織が壊滅した瞬間に活動を開始するくらい律儀な連中です。昭和ライダーにいたっては、シリーズ通して同じ組織と戦っていました(GOD、ゲドン、ガランダーも後付けでそうなったし)。ウルトラマンなどの巨大ヒーローものは同じ組織と戦っていたわけではありませんが、同じ個体、団体が何度も出ているわけでなく、バルタン星人さえも基本は別目的で来訪する別個体なので、やはりアメリカ的なものとは異なると言ってよいでしょう。

 この点に関してもお国柄の違いを見る事が出来ます。犯罪大国と言われるだけあって、アメリカでは犯罪が非常に身近なものとして捉えられており、そのためヒーローが相手にするのが主に犯罪者、犯罪組織であり、複数の組織が同時期に活動しているのが当然なのでしょう。私がアメコミそのものを読む事はほとんどないのですが、アメコミのアニメを見るとそういった敵の行動は身近な生々しさを感じさせるものであり、非常に見ごたえがあります。

 一方、日本では暴力団がどうこうというのがあったり、オウムのようなテロ組織が稀に存在するものの、組織だった犯罪というものがあまりないため、ヒーローの敵が現実的な犯罪組織である事は少なく、また、敗戦を経験した事も影響しているのか、世界征服を見据えた国家転覆を標榜する組織が非常に多いです(最近はそうでもないけど)。基本的に子供向けを前提としているため、それらの組織の行動が割と的外れなものが多かったりするのも日本のヒーローものの特色だと言えるでしょう。また、時にはその荒唐無稽さが愛おしく感じられるというのも日本ならではかもしれません。

 余談ですが、昨年コンドールマンを全話見る機会があって、敵組織であるモンスター一族の現実的な侵略計画には感心させられました。その作戦は砂糖を買い占めて社会を混乱させる、食糧不足を煽る一方で奪った食糧を少しずつ市民に提供して善人であるかのように振舞うといったもの。特に砂糖の買占めは、見ていたのが原油価格の高騰がようやく落ち着きを見せそうな時期だったため、非常にリアルなものに感じられました。また、仮面ライダークウガにおけるグロンギのゲゲルは非常に練られた設定で、悪の組織(?)としての一貫した行動原理に乗っ取っており、特撮も進化したものだと放送当時感じたのを覚えています。こういう気概のある作品があったからこそ、日本の特撮が今も多くのファンを持つ文化として成立しているのだろうなあと思います。

 話がそれましたが、この他にもクロスオーバー、スピンオフの頻度だったり、ヒーローが敵を殺すか否かなど、二つの国のスーパーヒーローには数多くの相違点が存在します。それはそれぞれの国に根ざした数多くの要因が複雑に組み合わさった結果なのでしょう。改めて考えるとなかなか面白い現象ですね。ちょっと調べただけでコレなんだから、真面目に突き詰めれば本の一冊くらい書けそうな気がしてきた。クソッ、学科は違うけど学部は同じだったんだから、大学の時に文化人類学の講義をもっと受けときゃ良かったぜ。
 
 ここまで書いて、日本のヒーローでありながら単一タイトルで継続した歴史を持ち、本を活躍の基本舞台として戦う存在がいる事に気付きました。愛と勇気だけが友達のパン人間ことアンパンマン。奴はかなりのアメコミ要素を持っています。オマケにおむすびまんというスピンオフ作品もあるし敵を殺さないと、何から何までアメリカン。やなせたかし氏はクリスチャンだそうなので、宗教的な要素も日米のスーパーヒーローの違いに一役買ってるのかもしれませんね。

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テーマ : オタクの私生活
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コメント

コンドー

コンドームマ…じゃないコンドールマンが社会派なのは原作があの川内康範先生だからでしょうね。まあ私は"昭和なつかしの映像"とかのTV特番でしか作品を見ていないので内容までは知らないんですが。康範先生が亡くなられた後に、伊集院光がラジオでダイヤモンドアイを熱く語ってるのを聞いてから、機会があれば作品を見てみたいと思ってるんですが…レンタルとかでないかな~。

>Eiジ様

確かにコンドールマンのシリアスなストーリーは川内康範先生の影響が大きいでしょうね。聞いた話ではレインボーマンも相当にエグいらしいですし。円谷・石ノ森プロ、ピープロなどの影に隠れがちですが、間違いなく日本特撮界の立役者の一人でしょう。何しろ、あの月光仮面の原作者ですからね。
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オレの自堕落なオタク生活をグダグダと書きなぐるブログのつもりが、気付けば微妙に古いアメトイメインのブログに。どうしてこうなった!

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