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『GODZILLA ゴジラ』見てきた

昨日、仕事帰りにレイトショーで『GODZILLA ゴジラ』を見てきました。一言で言ってしまうと、初代ゴジラで平成ガメラでクローバーフィールドな作品でした。

って事で感想でも(ネタバレあり)。

・良い点:初代ゴジラへの原点回帰

よく言われる話として「初代ゴジラは怖かった」というのがあります。当時は(当たり前だけど)怪獣映画というジャンルが確立されておらず、この手の映画はSFパニック映画に分類されるものでした。怪獣が暴れるという事がメインなのではなく、怪獣が暴れる事によって右往左往する人たちの物語、それが初代ゴジラという作品だったわけです。今回の『GODZILLA ゴジラ』は正にそういったものを意識した、初期の怪獣映画に忠実な内容になっていました。

・良い点:怪獣映画のオマージュ、お約束てんこ盛り

怪獣ファンならどっかで見たようなシーンがあって、思わずニヤリとさせられるシーンが多々あります。例えば、覚醒直前のムートーを電撃で殺そうとするシーンは『ゴジラ対ヘドラ』を連想させましたし、2匹のムートーが繁殖のために合流、巣を作るシーンは『ガメラ 大怪獣空中決戦』を思い出さずにはいられませんでした。あ、いつの間にか怪獣にムートーって名前がついてたってのも怪獣映画恒例のお約束ですね。

そして何より、ムートー2匹を倒し、力尽きていたゴジラが再び目覚め、ゆっくりと海へ帰っていくラストシーン。「何だかよく分からんけど、とりあえずゴジラが海に帰って終わる」という、シリーズ恒例のパターンを踏襲したシーンで、ある種の感動すら覚えました。

・良い点:キーアイテムは放射能

エメリッヒ版GODZILLAではあまり重視されてなかった放射能ですが、本作ではゴジラ、ムートー双方に共通した要素として描かれていたり、芹沢博士の父親が広島の原爆で被爆したような発言があったりと、これまでのアメリカ映画と比べると放射能について一歩踏み込んだ描写が多く、この点でも初代ゴジラへのリスペクトを感じさせます。核の扱いについてそこまで否定的に描かれていないという批判は否めませんが、それでもアメリカ映画でここまで放射能が関わってくるというのは珍しいんじゃないでしょうか。

・良い点:ゴジラの位置づけ

怪獣vs怪獣という構図で問題になるのが、人間側につく怪獣の設定。言うまでもなく、単なる人類の味方にしてしまうと、作品が荒唐無稽になってしまいます。この辺を納得いく設定にしておくのは、怪獣映画ではかなり重要なポイントです。

これに関して、今回のゴジラはムートーを倒す事だけを目的としており、人間には興味を示しません。このため、先述のラストシーンも違和感のないものになっていました。また、人類への無関心ぶりにより、かえってゴジラの超越者ぶりが強調される事となり、ゴジラが破壊神の名に相応しい存在として描かれていたと思います。この辺は地球の味方であって、人類の味方ではなかった平成ガメラに通じるものがありますね。

・良い点:尻尾と熱線の有効活用

ゴジラの2大武器でムートーにトドメを刺すってのが良いですね。やっぱ特撮好きとしては、必殺技で倒すってのに憧れるわけですよ。最後の熱線はゲロ袋に吐いてる酔っ払いに似てたんですが、きっと気のせいでしょう。

・良い点:芹沢博士の「ゴジラ」の発音

この人だけ「ガズィーラ」じゃなく「ゴジラ」なんですよ。こだわりを感じますね。

・悪い点:失われたカタルシス

怪獣映画の醍醐味、それは怪獣による都市破壊です。もちろん、本作でも多くの建造物が破壊されました。しかし、肝心の破壊シーンはほとんど描かれる事なく、出てくるのは主に破壊され終わった後の街です。ゴジラとムートー2匹のラストバトルでも、舞台となるのはほぼ破壊され尽くした後の市街地なので、戦闘そのものは迫力十分なのに、どうにも面白みに欠けます。パニック映画としての側面を強調した事による弊害ですね。

・悪い点:タイトルって『MUTO ムートー』だっけ?

とにかくゴジラが出て来ない。オープニングを除けば、ゴジラが初登場するのは1時間以上後。それより30分ほど前に1匹目のムートーは覚醒して大暴れしているというのに。

その後も人類とムートーとの戦いがメインで、ゴジラが本格的に活躍するのはラストバトルのみ。これでタイトルが『GODZILLA ゴジラ』って言われても釈然としないものがあります。

・悪い点:アンリアルな日本

日本のシーンは一昔前に流行った忍者映画に出てくるセットのような風景で失笑もの。東京って事らしいけど、ありゃネオサイタマでしょ。ムートーが出て来た時には「ドーモ。人類=サン。ムートーです」っておじぎしないか心配でしたよ。

・悪い点:スタッフロールで“AKIRA TAKARADA”

ちくしょう、登場シーン丸々カットしやがって!

【総評】

初代ゴジラを意識した影響も大きいのだと思いますが、怪獣映画と言うより、アメリカお得意のSFパニック映画に分類されるような作品で、ハリウッド的な解釈でのゴジラという印象が強いです。その意味では、エメリッヒ版GODZILLAと共通した問題点もあるのですが、本作はゴジラへのリスペクトに満ち溢れており、ゴジラの名に相応しい映画だと思います。ゴジラ、ムートーとも、過去のモンスター映画のようなクリーチャーとしてではなく、日本的な怪獣らしいカッコ良さを持ち合わせた存在として描かれていたのも評価出来るポイントです。

都市破壊シーン、ゴジラの出演時間の短さに関しては残念でしたが、人間ドラマを重視するのであればある程度仕方ない事ですし、これについては見る人によって個人差が激しい部分です。怪獣映画において、人間ドラマ、怪獣の活躍シーンの割合をバランス良く作るというのがいかに難しい事か、この映画はそれを改めて感じさせてくれる作品でした。

余談ですが、個人的にはエメリッヒ版GODZILLAはそんなに悪い作品だとは思わないですよ。唯一にして最大の欠点はタイトルがゴジラである事であって、それを除けば普通に見れるモンスター映画だと思います。


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コメント

禿同

こちらでは初めまして。
今回のGodzilla、確かに
▼平成VSシリーズのゴジラの役がMUTOへ
▽Godzillaが平成ガメラ三部作のガメラの立ち位置
▼宝田さんの出演シーンオールカット(怒)

最後は余計(?)かもしれませんが、
「核否定までいかなくても、核についての問題を真摯に描いている」
なと感じました。

>狂った金剛石様

おお、そう言えばこちらでは初めましてですね。
昨日はお会いできず残念でしたが
我々はコミケ後は疲労で超スローペースで動いてたので
合流しなくて正解だったと思います。

MUTO自体は結構イイ線いってる怪獣なんですけどね。
「ゴジラは何処?」ってのが気になって仕方なかったです。
怪獣映画&SFパニック映画として最大公約数的な内容になったおかげで
面白いんだけど、何かが足りない
と感じてしまうのは仕方ないかもしれないですね。
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オレの自堕落なオタク生活をグダグダと書きなぐるブログのつもりが、気付けば微妙に古いアメトイメインのブログに。どうしてこうなった!

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